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ゼオライトや

 MOF、ナノカーボンのような多孔で構成された材料は、類似の大きさや官能基を有する化学種と選択的に相互作用しそれらを分離することができる。ただし様々な大きさの電荷を持った分子、とりわけ水に溶解したものを分離することは難しかった。それに対してKAISTの研究者らは、微小孔性のネットワークをつくるフッ素化高分子が選択的にカチオン性染料と別の電荷を有する分子を、水溶性の有機化合物の混合物から分離できることを発表した[1]。研究者らはまず、COP-99と名付けた安価な新しい共有結合した有機高分子を、市販のテトラフルオロヒドロキノンと炭酸カリウムから調製した。得られた材料は、メチレンブルーのような電荷を持った分子を自ら引き寄せることができる。ただしローダミンBやビスフェノールAのようなそれよりも大きな分子を取り込むことはできない。材料の選択性のポイントは、孔の大きさが決まっている点とフッ素原子が外側にある点である。これらが疎水性の部位をつくり電荷を持った分子だけを引き寄せる強い電気陰性の場を提供している。「KAISTの高分子、買います」という日が待ち遠しい。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 November 21, p. 11.

DOI: 10.1038/ncomms13377

16.12.26

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