« 平成29年1月1日 | トップページ | 親戚が集まった »

1817年8月

 スウェーデンの化学者イェンス・ベルセリウスは、硫酸や硝酸製造の際の技術的課題を研究していた[1]。かつての工場の所有者は、ファルン(スウェーデン)の鉱山から取り出した黄鉄鉱を使ったときだけ赤色の泥が生じることを書き留めていた。この泥はヒ素であると考えられファルンの黄鉄鉱の使用は避けられていた。ただしファルン出身者は、ここには何か「あるん」に違いないと、ベルセリウスとともに分析を行った。200 kgの硫黄を焼結することで3 gの沈澱を得た。分析の結果1780年頃に発見されたテルルの存在が考えられたものの、そうではないだろうと考えたベルセリウスは、翌年新元素であると結論づけた。硫黄と類似で金属の特性も有する。金属状態では灰色がかった光沢を示し、燃えると群青色の炎、テルル元素に典型的なセイヨウワサビのような強い臭い。テルルの名前の由来が「地球」であるため、その類似性から「selene, moon」と名付けた。今年はセレン発見から200年である。セレン発見の現場は見せれんけど、ストーリーがここにある。

[1] http://se2017.se/the-discovery-of-selenium/

17.1.2

|

« 平成29年1月1日 | トップページ | 親戚が集まった »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。