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窒化ホウ素(BN) は

 耐熱性や独自の電子特性を示す材料として近年、注目されている。それに対して今回、BNが予想外にもプロパンの酸化的脱水素化(ODHP)を触媒することが明らかされた[1]。このプロセスでは、プロパンから水素が取り除かれてプロペンを与えると同時に水素が水に酸化される。工業的にはプロペンは、原油由来の炭化水素の水蒸気を用いたクラッキングで製造しているが、ナフサに代わって化学原料としてシェールガスが増え〜る状況でプロペン供給が減少していた。そこでプロパンからプロペンへの変換触媒が必要である。ただし酸化的過程を含まない反応は吸熱的でエネルギーが必要だった。それに対してODHPは発熱的で反応は比較的低い温度で進行、エネルギーを45%削減できるとされていた。ただし従来のプロセスは酸化が進行しすぎてCOCO2も導かれていた。今回のそれは、酸素存在下BNナノチューブやヘキサゴナルBNは、およそ80%収率でプロペンを、12%ほどエテンを得てんのである。今回の成果でBNは単に、触媒の仲間入りをしただけではなくて、既知の触媒を超える地位に駆け上がった。窒化ホウ素に近いほうの人、使ってみませんか。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 December 5, p. 5.

DOI: 10.1126/science.aaf7885

17.1.4

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