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化学者は長年にわたって

 炭素,水素、窒素、酸素を組合せた信じられないほど多くの化合物を合成してきた。また第三周期のリンや硫黄は化合物の中の大切なゲストとして登場するものの通常のCHNO有機分子の重原子同族体が同様に得られることは自明ではない。始めいてみないとわからない。その中今回、複素六員環であるシアヌル酸C3N3(OH)3とその誘導体がしばしば、高分子の交差連結剤として利用され、また殺虫剤や染料のような工業製品製造にも使われることから、リン同族体であるC3P3(OH)3も、リン原子を含むプラスチック製造や、金属触媒に対する価値のある配位子になり得ると考られた[1]。まずシアヌル酸と同様、イソシアン酸(HNCO)のリンアナログの三量化を試みようとしたがHPCOの調製に失敗した。いくつかの試みの後Na(OCP)を有機ホウ素化合物と組合せることでホスファアルキンが生成し、その三量化を経てグラムスケールでC3P3環を導いた。さらにボリル化中間体をt-ブチルアルコールで処理して標的のC3p3(OH)3に至り、いたたまれず論文に仕上げられた。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 January 9, p. 6.

DOI:10.1002/anie.201610156

17.1.30

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