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再生医療では

 導電性高分子で作られた材料が、細胞間のコミュニケーションのためのパスを提供する。ただしそのタイプの多くの高分子は、興奮はしないけど、生理的な条件で導電性が素早く失われる。そこで電子的安定性を向上させる新しい方法が開発された[1]。研究者らは、キトサンフィルムの上にフィチン酸をドープしたポリアニリンからパッチを作成した。ドーパント(不純物)が、ポリアニリンフィルムを絶縁状態から導電状態に変化させた。ただしドーパントを失うことで、導電性の寿命が制限される。そのためポリアニリンの下にキトサン層を使い、これによって、フィチン酸の流動もなく、生理緩衝液の中2週間後でも導電状態が保持されていた。パッチのテストのために、それをネズミの心臓に外植したところ、心臓の瘢痕組織での電気信号の導電が向上した。さらに光活性な染料を加え、可視光を使うことで、生きたネズミの心臓細胞にパッチを、少なくとも二週間、縫合することなしに、接着することもできた。お父さん、キトサン層も大切そうです。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 December 5, p. 10.

DOI: 10.1126/sciadv.1601007

17.1.12

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