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銅イオンの

 バランスが悪いと様々な疾病を引き起す可能性がある。ただし生体内でこの金属を検出する適切な方法がまだなかった。その中今回、特定の臓器でその金属を検出できる生物発光分子プローブが開発された[1]。すなわちここでは脂肪が肝臓細胞に蓄積する脂肪肝に伴う銅イオンの量を明らかにするために使われている。プローブ分子はかご型のルシフェリンでありトリス((2-ピリジル)メチル)アミン配位子があるため蛍光発光しない。ただし銅イオンが存在すると、配位子の酸化的開裂が進行し、ルシフェリンが生じて、酵素であるルシフェラーゼと自由に反応できる。その結果、生物発光シグナルが発信されると同時に、それは銅イオン濃度に比例する。ついで遺伝子工学で組換えたネズミを使って、この臓器特異的な銅イオン検出を動員し、肝臓だけでルシフェラーゼの発生に成功している。それによって脂肪肝では通常より銅イオンが少ないことを検証し、耐糖能障害やインスリン耐性のような脂肪肝に伴う徴候を発見するために銅イオンはよいマーカーであることも示している。銅におま〜か〜せを。

[1] Chemical & Engineering News, 2016 December 12/19, p. 12.

DOI: 10.1073/pnas.1613628113

17.1.13

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