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シリコンは

 SF作家によって一度は執筆されたトピックスを、科学ジャーナリストがカバーする機会を与える。すなわち埋め込み型センサー、着用できるスマートガシェット、さらには電子皮膚である。ただしシリコンは、走り込んでも、生体組織のように曲げたり伸縮させたりするデバイスに必要な柔らかさにはならない。すでにこのタイプの半導体高分子がつくられているものの、電気特性を犠牲にせずに柔軟性を持たせることが難しい。その中研究チームは、もとの長さの二倍に伸びてもシリコンに匹敵する速度で電気が流れる薄いポリマーフィルムを作成した[1]。このフィルムでつくられた着用できる回路は、曲げ、ひねり、さらには軽く突き刺しても大丈夫である。この延性のある耐久性は閉じ込めに由来する。弾性力のあるスチレン共重合体と混ぜると、共役したいくつかの高分子が分離し、それ自身を閉じ込めてナノスケールの繊維状の会合状態を形成する。このナノの閉じ込めで高分子が傾き結晶化することを防ぎ、電荷の動きを促進、強固な伸縮性のある半導体になっている。この半導体に感動たい。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 January 9, p. 8.

DOI:10.1126/science.aah4496

17.2.1

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