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ケベック市ラバル大学教授

 Khaled Belkacemi先生も、129日市のモスクで夜の礼拝中に起きた銃撃の犠牲になった六名のうちの一人だった[1]。先生は食品化学の分野で、不均一系触媒を使いバイオマスや生ゴミを変換する研究に従事されていた。この醍醐味ある研究は先生がご逝去された後も持続するに違いなく、食品工学での工業的応用も見据えられている。先生はケベックのCenter for Green Chemistry and Catalysisのメンバーでもあり、Andre Charette先生やChao-Jun Li先生も「再生可能バイオマスの高付加価値化成品へ変換できる不均一系触媒での高い業績を生み、快活で前向きなメンバーだった先生」の突然の死にショックを隠せない。食品科学のPaul Angers先生は「彼の触媒は、普段生じる残り物から例えば生分解性プラスチックをつくることを可能にした」とも述べている。アルジェリアからカナダに移民し、奥様と三人のお子様と暮らしておられた。お子様の一人は「父は、自分の国を去ったことで、自分たち家族に、恐怖から遠く離れた場で住む機会を与えてくれた」と記している。先生のご冥福をお祈りします。

[1] http://cen.acs.org/articles/95/web/2017/01/Quebec-shooting-victim-chemist.html?utm_source=Newsletter&utm_medium=Newsletter&utm_campaign=CEN

17.2.2

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