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痛みを制御する

 より効果的な方法を探索していた研究者らは、リン脂質でできた細胞のようなもので注入可能なリポソームを開発した[1]。これに近赤外光を照射して1分すると部分麻酔の刺激が繰返し放出される。このオンデマンドなシステムはいつか医師や患者に、今までの方法よりもよりよい部分麻酔を配送できるシステムになり得る。まずリポソームを、神経を遮断するテトロドトキシンで満たし、脂質膜の外側表面を金ナノロッドでカバーした。どのロットでも、ナノロッドは近赤外光を吸収しこれによって熱が発生、膜組織が拡大して中のものが漏れだす。研究者らはまた、リポソ—ムの膜組織にホスホコリン誘導体を組込み、これも熱によって穴があき、テトロドトキシンが放出を助ける。膜組織が冷えると再び固くなりこのサイクルが繰り替えされる。ネズミの足にこれを打ち込んだ時には、突き刺しても最初の二時間は痛みを感じていなかった。ただし6時間後にはこの効果は薄れていた。さらに座骨の神経をブロックできることも試験動物の片方の足に注入することで確かめられた。テトロドトキシン、どきっとしん?

[1] Chemical & Engineering News, 2017 January 23, p. 8.

DOI: 10.1016/j.cell.2016.12.044

17.2.16

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