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人や動物が放出する

 二酸化炭素は、血に飢えた蚊(mosquitos)も好きという発信機のようなものである。蚊は、マラリアを引き起す寄生虫である熱帯熱マラリア原虫を広げる役割を果たすが、蚊はすでにマラリアに感染した動物により強く引きつけられる。今回研究者らは、原虫がつくる(E)-4-ヒドロキシ-3-メチル-ブタ-2-エニルピロホスフェート(HMBPP)が、このマラリアを広げる奇妙な現象を説明できることが報告された[1]。蚊は、HMBPPが混じった赤血球に引き寄せられて、HMBPPが入っていない細胞より、二倍ほど吸い取る。これは素早い速度で起こり胃腸が十分に満たされる。赤血球から放出される揮発物の分析では、HMBPPCO2放出を16%まで上昇させることを示していた。分子はまた、オクタナール、ノナナール、デカナールや、α-ピネン、β-ピネンやリモネンのようなモノテルペンの放出も増加させる。またこれらの化合物をブレンドしたものとCO2を血液細胞に加えるとHMBPPと同様の蚊を引き寄せる効果があった。加えてHMBPPは、蚊のニューロンにある遺伝子の転写を書換えること、これは寄生分子が蚊のふるまいや血を探す性癖に影響を与えていることを示していた。蚊とマラリヤかなりやなあ。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 February 13, p. 7.

DOI: 10.1126/science.aah4563

17.3.6

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