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地球上で

 穀物を成長させるために利用されている窒素肥料にも課題がある。それらのうち75%以上は、植物が吸収するまえに洗い流されて、経費も無駄になり、環境負荷も大きい。その中今回ナノ粒子肥料が開発された[1]。これは一週間以上かけて少しずつ栄養分が放出されて、穀物は、気持ちよく、それらを取り込むことができる。これまでのスロー放出肥料は、水に不要な硫黄や高分子にコートした尿素でできていた。この種の肥料は水路で、害のある青粉を導きうる水の流れを抑えることが出来るものの、穀物収穫量増加の効果がわからず、高価でもある。今回採用された化合物は、窒素原子を組込んだ尿素分子を、リン酸カルシウムの天然型であるヒドロキシアパタイトに、タイトに繋げている。水中では、尿素ヒドロキシアパタイトの組合せで一週間放出を達成しており、従来法では数分だったこととは対照的である。しかも使用料がこれまでの半分程度でも、収穫量がおよそ10%向上した。このナノ複合肥料が今後、トウモロコシや小麦、大豆生産でも、大事にされることが期待されている。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 February 27, p. 5.

DOI: 10.1021/acsnano.6b07781

17.3.20

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