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ある種のバクテリアは

 酸素がそれほど無くても活発である。この能力を使って低酸素な標的である腫瘍を撃退したいと科学者は考えていた。その中、ネズミの腫瘍に蓄積できる改変したバクテリアが、殊勝に働くことが、報告された[1]。これまで細胞毒性タンパク質やがん細胞が自ら死滅する分子のような抗がん貨物を運ぶ微生物がつくられてきた。それに対してここでは、悪性のバクテリアの一部分であるFlaBと呼ばれるタンパク質を放出するネズミチフス菌の弱毒化株が開発された。ネズミに腫瘍を移植しここにバクテリアを入れると、それが腫瘍に蓄積し、免疫細胞ががん組織にしみ込んでいった。バクテリアによって放出されたFlaBが免疫細胞を活性化し組織の成長を抑制した。これまでサイトカインのような免疫を活性化する分子を放出するバクテリアは開発されてきたものの、FlaB放出の微生物はより飛躍的な抗がん効果を示しているようである。この効果に含まれる機構の解明と公開が次の課題である。後悔しないためにも

[1] Chemical & Engineering News, 2017 February 13, p. 9.

DOI: 10.1126/scitranslmed.aak9537

17.3.7

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