« 核磁気共鳴スペクトルは | トップページ | 1994年 »

火星と木星の間の

 小惑星帯にある準惑星ケレスのケースを探索するために、宇宙船ドーンが軌道を回っている。そこから得たスペクトルは、クレーターの周り1000 Km2地域に有機物があること示していた[1]。低感度であるため、個別の分子の同定には至っていない。それでも鉱物であるアスパルタイトやゴム状化合物であるケライトのような脂肪族炭素が豊富な基質であることを支持している。これまですでに太陽系の星で地球外有機物が発見されていることに加えた今回の発見は、太陽系に複雑な有機物が存在することをさらに示す結果である。しかもケレスで見つかった有機物は、衝突によって他からもたらされた場合の成分分布よりも広く、その中でつくられた可能性が高い。ケレスの熱水の活動がクレイやアンモニアを有する水和鉱物がもたらしたと仮説が立てられている。さらに小惑星の中でもケレスは、誕生した頃の内部の熱が現在も残っていてかつ表面下に大洋が存在しているために、原子的生命がもたらされた可能性もある。小惑星を掌握できるかな?

[1] Chemical & Engineering News, 2017 February 20, p. 9.

DOI: 10.1126/science.aaj2305

17.3.14

|

« 核磁気共鳴スペクトルは | トップページ | 1994年 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。