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オレフィンのアンチマルコフニコフ

 水和反応は、推移はともかく、長年の化学の課題だった。それに対して今回、光レドックス反応を使った方法が開発された。オレフィンへの水の直接付加でアルコールを導く方法は工業的にも確立された化学反応である。通常は硫酸やリン酸のような酸触媒を使ってオレフィンの水和が行われるが、マルコフニコフ則に従い、水酸基は炭素原子がより多く置換された部位に組込まれる。すなわち末端オレフィンでは二級アルコールを得ることが出来る。それに対して、アンチマルコフニコフ型でオレフィンへ水を直接付加させるためには、ヒドロホウ素化と続く酸化あるいは高価な金属触媒が必要だった。これらはコスト面、廃棄物面でも課題があった。その中、メシチル置換のメチルアクリジニウム光触媒と水素移動触媒としてジメチルジスルフィドとを組合せて反応させることで、末端あるいは内部オレフィンから脂肪族、芳香族アルコールがグラムスケールで合成されている。このタイプのオレフィンの反応、あれふぃんかったねえ。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 February 6, p. 9.

DOI: 10.1021/acscatal.6b03388

17.3.4

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