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ルイス酸・塩基は

 化学の基本的な概念の一つであり、対になる分子から電子対を受入れるか、電子をパートナーに供与するかの分子の能力を示している。たとえばアンモニアのような電子豊富な窒素中心はルイス塩基である。それに対して今回研究者らは、そのドナーアクセプター反応性を逆転させた。これによって窒素中心がルイス酸として作用する[1]。「これってずるいっすか」はともかく、研究者らはこれまでトリアゾリウム塩を研究し、それがイミダゾールをもとにしたN-複素環カルベンの類縁体であり、遷移金属への配位子として作用できることも明らかにしていた。分子中の飽和なN-N-Nトリアゾリウム部位の中心の窒素原子は、金属から空の軌道に電子を受入れることが出来る。その場合、SP2型の軌道にある孤立電子対が金属に弱く配位している。この情報をもとに、研究者らは様々なトリアゾリウム塩をホスフィド、ホスフィン、カルバニオンのような異なるルイス塩基と反応させて、窒素中心分子がルイス酸として作用することを発見した。この新しい窒素中心ルイス酸は、従来のルイス酸のリストに加えられるとともに、反応性の高いフラストレイテッドルイスペアあるいは他の型の触媒にもなり得る。ルイス酸につて類推できましたか。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 March 13, p. 11.

DOI: 10.1021/jacs.6b12360

17.4.10

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