« クロマトによる精製を | トップページ | X線結晶構造の »

ケイ素とホウ素で

 つくられた触媒が、温和な温度でメタンのような不活性な結合を含む化合物に芳香環を付加させることができることが報告された[1]。有機ケイ素化合物と弱い配位力のカルボランアニオンとから新しい有機ケイ素触媒を研究者らは調製した。触媒はフッ化アリール基質の脱フッ素化を引き起こし、アリールカチオン中間体が発生、そこにアルカン基質のC-H結合が親電子的に挿入してアリール化アルカンを与える。フッ化アリール上の鍵となるトリメチルシリル基はフッ素の引き抜き、カチオンの素早い反応と触媒の再生を容易にしている。メタンの親電子的反応はかなり稀なケースであり、まねもできないけど、この場合には、メタンのC-H官能基化の活性が極めて高い。シリル基の使い方が上手で、ライオンのようなアリールカチオンを手なずけ、ライオンが素敵なトリックを施している。フッ化アリールが高価であること、あるいは調製が簡単ではない点課題だけれども、新しいアプローチとしての意義は大きい。ライオンが合成でもいおるんや。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 April 3, p. 8.

DOI: 10.1126/science.aam7975

17.4.25

|

« クロマトによる精製を | トップページ | X線結晶構造の »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。