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魚を食べる

 より大きな魚が、小さな歯先の尖った小魚であるFangblennyを飲み込むと、抵抗し難い量の毒を昼食として口に運ぶことになり、震えが生じて口をあけてしまう。この間に小魚は、怪我一つせず脱出することができる。この小魚の様子を注意深く観測していた研究者らは、この毒抑止力を出す時に、特有の特性があることを発見した[1]。たとえば防御のために毒を使う多くの魚は、鋭い針を持ち毒を出す一方で、今回の小魚は牙を持つ。さらにその牙は、置き場はともかく、毒を生産する生化学的な能力が発生する前に発生している。加えて小魚の毒には、効き目のあるホスホリパーゼを含み、それが膜を切り炎症を引き起す。これらの酵素はハチ、サソリ、ヘビ毒でもみられるものであり、ホスホリパーゼの活性は、マムシのそれと同等だった。ここで毒は、ニューロペプチド、オピオイド受容体を標的とするペプチドであるプロエンケファリンを含む。これら後者二つは、犠牲者の血圧を一挙に下げて、泳ぎも妨げ、これによって脱出がより促進される。小魚に降参かなである。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 April 3, p. 10.

DOI:10.1016/j.cub.2017.02.067

17.4.28

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