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神経科学者は

 脳の組織のサンプルを、将来の分析のために、脳銀行(brain bank)に保存する。銀行への納金の有無はともかく、この保存した組織にフローサイトメトリーのような細胞を分ける技術が適用できれば、ある特定の脳細胞に対する、医薬品、環境因子や疾病の影響を研究することが可能になる。ただし化学的に固定された冷凍の組織サンプルから細胞を分離し、損傷させることなく、フローサイトメトリーにかけることは困難である。その中今回この制限を克服できる新しい方法が開発された[1]。研究者らは、ホルマリンや亜鉛、パラホルムアルデヒドで固定した人やげっ歯類の脳の組織に、何度も針を差し込み、細胞間の化学結合を切断できる酵素溶液を注入することで、それらを液化させて細胞を分離した。ついで細胞を蛍光ラベルし、細胞懸濁液をフローサイトメトリーにかけて二種類のニューロンを単離した。これらの細胞の遺伝的あるいは生化学的分析結果は、細胞には損傷がないことを示していた。細胞に希望ありです。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 April 3, p. 10.

DOI:10.1021/acschemneuro.6b00374

17.4.27

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