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ポリ(α-ヒドロキシ酸)(PAHA)ポリエステルは

 医薬品、遺伝子送達、生分解性の縫合や移植のための細胞浸透性ナノ粒子のような製品の素材である。ただしその合成は難しかった。今回それらを、あくせくせずに、よりアクセスしやすい方法で合成できることが報告された[1]PAHAsは、骨格内のラクチドやグリコリドモノマーの側鎖を変えることで、個別のものが出来上がる。ただしこれらのモノマー側鎖を加えるのが難しく、多段階法でかつ低収率反応だった。2006年フランスの研究者らはPAHAsが、より簡単に構造修飾できるO-カルボキシ無水物(OCA)モノマーから合成できることを示した。それでもOCA重合は遅く余分な副反応も伴い、立体化学の制御が出来ず、幅広くてかつ予測できない分子量分布になる。今回の新しい方法はOCA重合の時に、光レドックスNi-Ir触媒を使い、OCAの脱カルボキシル化を行う。ついで亜鉛アルコキシドが脱カルボキシル化OCAの開環重合を触媒する。これは速いプロセスで副反応も抑えられて、制御された立体化学を持った予測できる分子量分布のPAHAsを与えた。PAHAs、つくったのはパパですか?

[1] Chemical & Engineering News, 2017 May 1, p. 11.

DOI: 10.1021/jacs.7b01462

17.5.27

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