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原子番号43テクネチウム(Tc)は

 サイクロトロンによって、とろ〜んではなくて高速で、人工的につくられた。これは人工元素の最初でかつ最も軽い元素である。今回Tcを研究していた研究者らが、Tcがホットな元素で、その研究の重要性を紹介した[1]Tcの核はいかにして放射能を持つようになったかを含む40ほどの論文を報告している彼らは、次の三つの鍵となる理由を述べている。まず第一に、合成・構造化学の観点から隣りの元素と比較した性状を知る必要がある。二つ目に放射性同位体である99mTcの半減期は6 時間であり、これを医療診断として活用することで心臓や他の臓器のイメージングが可能になる。99mTcの減衰生成物であって半減期が212千年の99Tcを組込んだ化合物を研究することで、短時間の99mTcをつくる方法も開発しうる。最後に、235Uの核分裂生成物の6%99Tcであることから、その化合物の研究は、使用済核燃料の長期貯蔵に関する最適解を導く一助になる。大切なのはTcを扱うテクね。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 April 10, p. 10.

DOI: 10.1021/acs.jchemed.6b00343

なお99mTcmは核異性体であることを示し、原子核のエネルギーが励起した状態である。

17.5.3

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