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金属有機構造体(MOF)

 をトリス(P-カルボキシラート)トリフェニルホスフィンと希土類金属からつくる[1]。それぞれの希土類金属は、Eu(III)は赤、Gd(III)は紫外線、Tb(III)は緑と独自の発光色を示す。ただしMOFの中に溶媒分子が入り込むと溶媒の振動周波数が希土類の発光をクエンチする。しかもそれが溶媒と希土類の組合せそれぞれで特有である。研究者らはこれらの特性を利用して溶媒を同定するために、異なる比の希土類金属を含むMOFを調製した[1]。四種類のMOFを溶媒にさらし、さらに365 nmで励起し得られた発光強度を三つの波長で比較した。その結果、H2OD2O、メタノール、エタノール、トルエン、ベンゼン、さらに12種類の別の溶媒を区別することができた。加えて噴霧のりでMOFをガラススライドの上に堆積させて油量計のようなセンサーをつくり溶媒に浸すことで同定ができ、加熱すれば再び使える。ハロゲン、重金属へも適用可能である。溶媒を旨いこと識別している。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 April 17, p. 5.

DOI: j.chempr.2017.02.010

17.5.8

 

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