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9種類の神経変性病では

 あるタンパク質の中のグルタミンの数の増加が疑われている。たとえば健康な人では、6から35のグルタミンがハンチンチンタンパク質の中に配列している。それに対してハンチントン病に罹患した人では100以上のタンパク質が続く。これらの拡大したポリグルタミン(polyQ)の束があることで、ポリさんも知らずに、タンパク質は凝集しようとする。今回研究者らは、あるタンパク質の拡大していないpolyQの束の役割について報告した[1]。細胞はオートファジーと呼ばれる過程で細胞質の中の、会合したタンパク質、脂質、別の毒性の分子ゴミを片付ける。ただし細胞内のアタキシン-3と呼ばれるタンパク質の発現が低下するとオートファジーも抑制される。正常なアタキシン-3は、ベクリン-1と呼ばれているオートファジーの鍵となるタンパク質を崩壊から保護しているが、このためにはアタキシン-3polyQの束がベクリン-1にバインドしなくてはいけない。ただしより長いpolyQの束は、より強くベクリン-1にバインドし、正常なアタキシン-3を打ち負かしてしまい、ベクリンのレベルが低下、オートファジーも遅くなる。アタキシン-3は、わたくしんにもあるはず。

[1] Chemical & Engineering New, 2017 May 1, p. 7.

DOI: 10.1038/nature22078

17.5.22

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