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有機硫黄化合物の

 典型的な合成方法は、とても持続可能であるものではないことは明らかである。すなわち原油に含まれる天然に見られる硫黄化合物の混合物が触媒的製油プロセスで水素と処理されて硫黄が除去される。採取の最終目的は、出来る限り多くの硫黄を除去し、輸送機関のためのより純度の高い燃料をつくることである。一方でこのヒドロ脱硫化反応で形成する硫化水素が粉末硫黄に変換される。ついで硫黄が別の基質とペアとなって期待の有機硫黄化合物がつくられる。全体としてはエネルギーを必要とする多段階プロセスで費用もかかり廃棄物も多い。それに対して今回前例のない直接的なC-H官能基化と有機硫黄化合物の混合物から単一の硫黄成分を分離する方法が開発された[1]。研究者らはPd(OAc)2と酸素、AgOC(O)(CF3)を組合せた酸化剤を使い、原油由来のフェニルスルフィドの混合物とアクリル酸エチルのようなオレフィンをカップリングさせ、アルールあるいはヘテロアリール硫黄化合物に変換した。硫黄が配向基として働き、C-H活性化とアルケニル化をガイドする。PhSCH2ArPdの配位に最も好ましい配座を提供し、より長いアルキル鎖が組込まれて、混合物中の一成分が一度に官能基化される。混合物の反応、今後も続けられる。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 April 24, p. 7.

DOI: 10.1021/acsomega.7b00

17.5.19

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