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同じフラスコの中で

 順番に四つの異なる反応を促進できる新しい複合触媒が開発された[1]。これによって抗生物質、抗がん剤や別の医薬品をつくるための中間体として有用な化合物をつくることができる。研究者らは、工業的応用も可能な環境調和型触媒反応触媒の開発を目指して、より少ない量のより高くない、より毒性の小さな溶媒でも、複雑な分子を導く系をゴールとして描いていた。そのためにまず、酸素欠損の、でも血相も変えずに、酸化タングステンナノロッドの表面に銀パラジウムナノ粒子を成長させることで触媒を調製した。ついで触媒にふさわしい反応を設計した。すなわちギ酸の脱水素化と続くニトロフェノールの水素化で芳香族アミンを導き、これをアルデヒドと縮合させて中間体を導く。ついでそれが脱水素を伴って閉環反応を引き起し、ベンズオキサゾールに至る。反応全体は温和な条件(ジオキサン/水溶媒、80 °C)で行われた。また関連するキナゾリン合成へも、大きな草履ンなしでも、適用できる。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 May 1, p. 10.

DOI: 10.1021/jacs.7bo1983

17.5.25

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