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水なしで砂漠に

 取り残されたとしたら死活問題に直面する。それに対して今回湿度が20%以下(北アフリカの典型的な気候)でも持ち運びできる水を取り出すデバイスが開発された[1]。このデバイスは太陽光だけで駆動し、その基本となる部分は金属有機構造体(MOF)である。2014年水を吸い込むMOF-801[Zr6O4(OH)4(fumarate)6]が報告された。この化合物は水を吸い上げることで重さが25%増になる。そこでこれを別の研究者らに紹介しデバイス開発が始まった。そこでは、太陽光吸収帯と平板コンデンサーで挟さまれた埃ほどの大きさのMOF-801の結晶の試作品がつくられた。内側には空気に触れることができるチャンバーもある。空気が、チャンバラしなくても、チャンバーの中を通ると、水はMOFと接近する。そこで太陽光がMOFを温めると、水はコンデンサーに入り込み、そこで冷やされて集められる。これを一日続けると30 Lの水収集器に大気から12 Lの水が溜まりうる。この量は単身者世帯には安心な量である。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 April 17, p. 8.

DOI: 10.1126/science.aam8743

17.5.11

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