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ハダカデバネズミは

 愛嬌のある醜さと、極端に長い寿命、ガンを避ける能力で有名で、今回さらに、酸素が無くても18分間生き延びることができることが明らかになった[1]。ハダカデバネズミは、群居し地下の近くでも生活している。ある地下のコロニーでは、ネズミの数はおよそ300まで上昇しうる。その結果、閉じ込められた、限られる空間の空気の成分が、酸素不足で二酸化炭素が増加する。この条件でも生き延びるためにネズミは、グルコースの代わりに、フルクトースを使ったエネルギー生産のためのグリコリシス回路を発動させることができる。別のほ乳類では、低酸素状態がグリコリシスのシャットダウンを引き起すが、この代謝経路がないと、細胞はアデノシン三リン酸(ATP)を生産することができず、エネルギー不足から死に至る。それに対してネズミは酸素危機になったときにはフルクトースを細胞に注入することができる。これらのハダカデバネズミのすべての性状はある意味、独特で奇妙だけれども、低酸素条件で生き延びる特別な手段を持ち合わせていることは驚くほどのことでもないかもしれない。フルクトースがフルコースで振舞われている。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 April 24, p. 4.

DOI: 10.1126/science.aan1505

17.5.16

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