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2010年に

 海底原油掘削施設で起きた原油流出にさらされたイルカの呼吸の中には、呼吸器疾患と関連する化合物がいるかことがわかった[1]。またこれは海洋ほ乳類の健康を呼気診断できるバイオマーカーの提供にも繋がる。研究者らはイルカの息の中の有機化合物を捕捉するために飲酒検知器のようなデバイスを作成した。それをイルカの潮吹き穴をキャップしたガラスチューブと連結させて10呼吸回収した。チューブの周りを氷で冷やすことで化合物がガラス上で液化する。吸引具を使ってこれらの化合物を集めた。次いで原油流出の影響を受けたイルカとそうでないイルカの息代謝を比較したところ、肺炎の可能性を示す肺硬変超音波診断と関連するおよそ24種類の化合物が見つかった。ホスファチジルグリセロールを含むこれらのうちのいくつかは肺の損傷によって生じる化合物である。さらに細菌性肺炎と連動している可能性のある細菌代謝産物や、ぜんそくのマーカーであるロイコトリエンE3も見つかった。診断の後はケアもやるんけや。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 May 15, p. 9.

DOI: 10.1021/acs.est.6b06482

17.6.5

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