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二つの原子が

 お互いに接していると言われるとき、それぞれの原子のvan der Waals半径の和よりも短い距離である。たとえば水素のそれは120 pmで、非結合性水素原子では240 pmである。その中今回、分子間の炭化水素のH•••Hコンタクトは160 pm以下まで縮めることができることが報告された[1]。研究者らは、トリ(3,5-tertブチルフェニル)メタンダイマーの結晶を20ケルビンで中性子ならびにX線回折で研究し、中心の水素同士の間の距離が156.7 pmであることを明らかにした。さらに、結晶と気相中での構造を、競うことなく計算を行った。これらの結果は、結晶のパッキングに加えて別の力が強い繋がりに働いていることを示唆していた。研究者らは、t-ブチル基がかなり分極できるため、それらの電子雲が一時的に双極子を引き起こし、London分散力をダイマー分子の間に与えて、それらがお互いより接近した状態になっていると、指摘している。近い水素同士の誓いもあるのでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 May 22, p. 8.

DOI: 10.1021/jacs.7b01879

17.6.11

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