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分子レベルでの

 分子の動きを制御するための方法、分子の動きを同期させて増幅させる方法に関する新しい基礎的な成果が発表された[1]。新しい分子には、漫才コンビならぬ、モーター・ローターのどちらも組込まれており、より複雑な人工ナノスケールでの動きの解明を可能にしている。方向性のないモーターは、インデニル基とフルオレニル基が二重結合を介して連結している。ここにナフチルローターがモーターのインデニル基のベンゼン炭素上で共有結合で連結している。これに光照射するとモーターの二重結合の異性化を引き起こし系は動き始める。モーターが回転すると、ナフチルの外側の羽がフルオレニル基に平行してスライドし、その結果ローターは常にモーターとは同じ側に位置している。核磁気共鳴スペクトルならびに円二色性スペクトルのいずれもこの同期した動きを示していた。この期待の動きのためには、ローターの自由回転を抑える必要があったが繊細なバランスでそれを達成している。さらにより大きく長距離間の動きの増幅が考えられている。分子機械を認識する機会でした。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 June 5, p. 6.

DOI: 10.1126/science.aam8808

17.6.28

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