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ポジトロン断層法を適用するときは

 サイクロトロンでつくられた単純な同位体ラベルの出発化合物から放射性イメージング化合物を調製し始める数分前から、医療的な処置が始まる。リポーター生体分子が身体の中を移動して、タンパク質の発現、薬品の送達、代謝を評価し、疾病の診断、健康診断が行われる。そのための分子として18Fの半減期が110分であることから18Fラベルが利用されてきたが、18F化学の特異性からイメージグ剤は中程度の放射活性であるという課題もあった。その中半減期20分の11Cを利用するために、それを組込む方法が開発された[1]。一つ目は、11CH4CoF311CHF3に変換し、さらにCu11CF3に変換する。これと抗うつ剤であるフルオキセチンの前駆体であるヨウ化物との反応で、11CF3化された化合物を調製している。始まりから完了まで20分以内である[2]。もう一つの方法は、11Cラベル化されたシアン化水素(H11CN)を使う。思案する間もなく、ナノモル量の未修飾ペプチドに11Cシアノ基を温和な条件で組込むことができる[3]。カーボンイレブン(11C)、セブンイレブンにもあるかな。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 June 6, p. 5.

[2] DOI: 10.1002/chem.201701701

[3] DOI: 10.1021/jacs.7b02761

17.6.27

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