« 惑星探査機キュリオシティーは | トップページ | ポジトロン断層法を適用するときは »

タンパク質のような

 高分子の構造を解析するために、遷移金属や他の重い原子を結晶に組込み、データ解析を行うことはよくある。ただし超高強度のフェムト秒のX線パルスを使った自由電子レーザーが開発されてこれで結晶構造データが改善されるにつれて、これらのX線パルスが重原子と相互作用し、サンプルを変化させたり壊したりする放射ダメージをイメージしたい状況になってきた。その中今回キセノン原子とヨウ素を含むサンプルの超高強度X線パルスの影響について解析が行われた[1]30フェムト秒のレーザーパルスは、8.3 keVの光子エネルギーを持ち2x1019乗)ワット/cm2である。パルスはキセノン原子(n = 54)をイオン化し、+48の電荷状態に、ヨウ素原子(n = 53)+47にイオン化する。これらは中強度のレーザーの結果とは対照的だった。シミューレーションによれば、超高強度X線パルスは、ヨウ素原子からより多くの電子を放出させて、分子内電子移動も起こり、陰電荷が残った別の分子からヨウ素へ効果的にシフトさせていることを示していた。パルスがパッとする電子移動である。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 June 5, p. 5.

DOI: 10.1038/nature22373

17.6.26

|

« 惑星探査機キュリオシティーは | トップページ | ポジトロン断層法を適用するときは »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。