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製薬企業では

 キラルなホモプロパルギルβ-アミノアルコールを原料に、ある臨床試験の候補をつくろうとしていた。ただしそのアルコールの六段階合成を改良することで、医療への貢献度も大きく期待された。そこで連続フロー系を探索する企業とチームを作り、市販品からの二段階合成を開発した[1]。合成経路は気体であるアレンのリチオ化に始まる。ただしこれは高活性で-78 °Cでのみ利用されている。この低温条件のためにアレニルリチウムの利用が制限されている。そこでこの反応を連続フロープロセスに適用することによって、アレンのリチオ化を制御し、およそ0 °Cでアレニルリチウムを利用することができた。リチオ化の後、亜鉛との間でトランスメタル化を行う。得られた中間体とキラルな(1S,2R)-N−ピロリジニルノルエフェドリン配位子とでβ-アミノアルデヒドのプロパルギル化が行われて、当初の目的のキラルホモプロパルギルβ-アミノアルコールが得られた。チューブ内で、あれに見えるがアレニルリチウムです。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 July 3, p. 8.

DOI: 10.1021/acs.jafc.7b01352

17.7.24

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