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ヒト型結核菌は

 2015年世界中で180万人の命を奪ったことをWHOは報告し、結核菌は地球上で最も死者を出す感染症であるとしている。その中今回、BRD4592と呼ばれる低分子が報告され、これはトリプトファン精製酵素であるバクテリアの鍵となる代謝酵素の一つを抑制することができる。BRD4592の阻害作用は、活性部位にバインドする経路ではなくて、酵素のサブユニットの間のチャネルに閉じこもることで生起する。この活性部位ではない部位に結合するアロステリックなバインディングが、トリプトファンを合成するために使われるサイクルを酵素が完成させるのを防いでいる。さらにトリプトファンへの重要な中間体であるインドールにも引導を渡して、酵素の二つの活性部位の間を遮断してブロックする。今回のこれはこれまで報告されている中で、最も複雑なアロステリック抑制である。ネズミでは、BRD4592の代謝は速すぎて感染した動物での効果を見ることはできないが、トリプトファン生成酵素を持たないように改変された結核菌は、ネズミへの感染を、いかんせん確立できなかった。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 July 10, p. 10.

DOI: 10.1038/nchembio.2420

17.7.28

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