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植物は

 揮発性分子を合成し放出する。これは昆虫を魅惑して授粉させたり、お腹が空いた草食類の侵入を防いだり、あるいは他の多くの目的のためである。今回この揮発性化合物(VOCs)の放出は、細胞膜の中のタンパク質輸送体の助けを借りて活発に行われていることがわかった[1]。これまで長年、植物の揮発性物質は単に膜を通過するだけで、細胞からの放出を活性化する機構があることは、聞こうとしなかった。一方で今回の発見は植物がたくさんの資源を使って、ある特定の目的のためにVOCsを放出する際には、そのタイミングや速度を部分的に制御していることを示唆している。研究チームは、ペチュニアにある遺伝子発現のパターンを検証し、VOCsの放出を活性化するタンパク質を見つけた。特にVOCの放出がピークである開花して二日後に多く発現する遺伝子で、発芽の際にはほとんどないそれを探した。これに適合する遺伝子のひとつはPhABCG1であり、これはATPカセット・トランスポーターをコードする。これを干渉するRNAを使ったときには、ペチュニアのVOCsの放出速度は低下し、VOCsが細胞内に蓄積されたことからもトランスポータータンパク質が放出を制御していることを示していた。VOCsの放出、ボクもわかったかなあ?

[1] Chemical & Engineering News, 2017 July 3, p. 6.

DOI: 10.1126/science.aan0826

17.7.20

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