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ポリ硫酸エステルや

 ポリスルホン酸エステルは頑丈で衝撃にも強いため、有用なエンジニアリング高分子になり得る。ただし工業的にはあまり使われていないが、これは塩素置換基の化学が、炭素硫酸、炭素スルホン酸結合形成における副反応も助長してしまう。これを自重させるべく今回二フッ化物塩が使われて、高い反応ならびに費用効率の合成法が提供された[1]。新反応は、クリック化学の六フッ化硫黄交換(SuFEx)[2]を拡大した系であり、まず超塩基性の有機スーパーベースによって触媒されるSuFExを行い、シリルエーテルとフルオロ硫酸あるいはフッ化スルホニルを反応させて、ポリ硫酸エステルあるいはポリスルホン酸エステルを導く。ただし、触媒が高価で10 mol%程度必要だったためにこれは断念された。代わって酸性のビフルオリド触媒Q+[FHF]-が注目された。Q+は幅広い有機あるいは無機のカチオンで、アニオンは超強い水素結合を通して二つのフッ素原子が水素でトラップされている。この新しい触媒は0.05 mol%でよく、合成をより実用的なものにしている。好感度の硫黄交換である。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 June 26, p. 6.

DOI: 10.1038/nchem.2796

[2] DOI: 10.1002/anie.201309399

17.7.15

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