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ニッケル触媒は

 貴金属よりも相当に安いものの、多くの触媒的クロスカップリング反応では大量に使われる。これが工業的応用を妨げている。およそ過去二年の間に報告されたニッケル触媒反応では5から20 mol%のニッケル触媒を必要とする。その中UCLAの大学院生らは、この触媒充填量の低減を提言すべく重点的に、金属−配位子の比、基質の量論、生成物や副生成物の生成速度、触媒温度、平衡までの時間、触媒量や濃度の効果を、ベンズアミドのメントールによるエステル化反応の速度で評価した[1]。ついでこれらのデータを使って反応の速度論モデルを作成した。反応条件を最適化するモデルは、アミドエステル化で利用される触媒量を10 mol%から2 mol%に低減することができた。さらに先の個別のエステル化では触媒量を0.4 mol%に抑えることもできた。彼らはこれによってNi触媒の工業的利用と速度論的モデリングによる反応最適化が広がることを期待している。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 June 19, p.10.

DOI:10.1021/acscatal.7b01444

17.7.10

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