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疫学研究によれば

 長い間パーフルオロオクタン酸(PFOA)に暴露していると、ガン、甲状腺疾患、高コレステロールや別の健康被害を受ける可能性が高い。そのPFOAや関連する化合物であるパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)が米国の162の飲料水で20 ppt以上のレベルであることが報告されている。これらの化合物を水から除去するために、主に吸着剤として粒状の活性炭が利用されている。ただしそれはPFOAに対して特に親和性が高いというわけではなかった。それに対して今回、デカフルオロビフェニル基を有する交差連結したβ-シクロデキストリンが別の吸着剤として開発された[1]。β-シクロデキストリンは、七つのグルコース分子からできていて、内側には疎水性ポケットがあって、有機微量汚染物質のサイズにマッチしている。これによって1ppbPFOAを含む水から93%のそれを自ら除去できて10 ppt以下にできた。活性炭では56%除去だったこととは対照的である。さらに高分子は活性炭とは違って腐植酸によって詰まることはなくて、メタノールで洗うことで再生も可能である。現在実用化に向けた「強うか製品」への開発が行われている。

[1] Chemical & Engineering News 2017 June 26, p. 5.

DOI: 10.1021/jacs.7b02381

17.7.13

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