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植物油から導かれる

 バイオ燃料はしばしば通常のディーゼル燃料にわずかな添加物として利用されている。ただしそれらが蒸発する温度が高すぎてそのものは燃料車には使えない。より簡単に蒸発するバイオ燃料は植物油の水蒸気分解に類似の水素化分解を行うことでつくることはできるけれども、その方法はエネルギーが必要で高価であり、後悔しかねない。その中今回、菜種油から低温で蒸発するディーゼル燃料を導くことができる異性化やクロスメタセシス反応を促進するPdRu触媒が特定された[1]。反応は60 °Cで進行し、溶媒も不要、廃棄物も出ない。そこでは油からの脂肪酸メチルと、バイオエタノールあるいはシェールガスから得られるであろうエチレンとが反応する。この温度は、欧州あるいはおそらく米国の蒸留温度基準を満たしている。実際にモデルカーでバイオ燃料のデモ実験も行われた。初期のそれは経費がかかるものの、水素化分解の代替法として低エネルギーで持続可能でもある。バイオ燃料、倍おもろい、遠慮うは要らない。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 June 19, p. 10.

DOI: 10.1126/sciadv.1602624

17.7.11

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