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鉄硫黄クラスターは

 様々な酵素の触媒部位に必要な重要な補助因子である。院試問題になるかはともかく、そのクラスターは原始地球の生物触媒の発現にも含まれていたのではないかと言われている。そのためには、これらのクラスターが環境資源から形成される必要があって、前生物的化学での一つの目的はその機構を解明することである。今回研究者らは可能性のある一つを同定した。 [2Fe-2S][4Fe-4S]Fe2+と有機チオールからの合成を紫外光が引き起す[1]。研究者らはシステインを含むトリペプチドであるグルタチオンを硫黄源に使ってモデル系を構築した。紫外光はグルタチオンからスルフィドを発生させてFe2+Fe3+に酸化する。スルフィドと三価の鉄イオンが結合しクラスターを形成する。実際には原始地球ではグルタチオンはおそらく存在していなかったために、研究者らは別のシステインを含むトリペプチドを試験し、それらの多くが安定なFe-Sクラスターを与えることも明らかにした。さらにクラスターの形成は、初期の単純な細胞モデルとしてつかった脂肪酸小胞とも適合していた。クラスのスターたちにもクラスターについてお伝えください。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 July 17, p. 11.

DOI: 10.1038/nchem.2817

17.8.9

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