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化学者は何年にも渡って

 長年に渡って、ホウ素、窒素、酸素、硫黄や他の元素の炭素環系への組込みを探索してきた。研究者がこの新しいフレーバーに触れ〜れば、光電子工学材料、新しい触媒、新しい医薬品への道も見据えることが出来る[1]。この流れの中で今回二つのグループが、窒素とリン原子を組込んだ複素環を報告した。最初のグループは、ホスファエチノレートナトリウム塩を2-クロロピリジンに付加させて環状の1-アザ-3,4-ジホスホリドを合成した[2]。この化合物へのシアノ基の組込みは濃く染まった化合物を与え、幅広く調整可能な光学特性のために、イオンセンサーや発光ダイオードを作成する前駆体としても有用である。もう一方のグループは、シクロホスフィンと様々なニトリルを触媒的に反応させて1-アザ-2,3,4-トリホスホレンを合成している[3]。この反応は高分子の中のシアノ基の官能基化を可能にし、電子豊富な複素環は強い配位特性を有し、ヘテロバイメタリック触媒の配位子としても利用できる。どちらもシアノ基で思案している。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 July 31, p. 10.

[2] DOI: 10.1002/anie.201705473

[3] DOI: 10.1002/anie.201704991

17.8.24

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