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培養組織から

 新しい臓器を成長させることができれば、すべての臓器を移植する必要性は軽減される。ただし正しい構造の新しい臓器を成長させることは、肝臓のような大きくて複雑な臓器では難しい。その中、雑巾がけはしていない(たぶん)けど、体内に新しい肝臓組織を植え込み、それを成長させるための「種」が開発された[1]。研究者らはヒドロゲルマトリックス中で三つのタイプの人の細胞を組織化することで種にいたったね。まず肝臓細胞と連結する組織細胞の会合体を調製した。ついでそれを血管細胞で作られた器官の間のヒドロゲルの中に会合体をちりばめた。ついでネズミの肝臓から遠い部位にその種を埋め込み、ネズミの肝臓を傷つけて慢性の肝臓障害を再現した。これに呼応してネズミの肝臓は化学信号を出して肝臓の再生を駆動した。この化学信号はまた11週間かけて50倍の大きさに「組織種」が成長することも引き起した。拡大した組織は人の医薬品を代謝する酵素や別の肝臓に特異的なタンパク質を生産していたことから、肝臓組織として適切に機能していることが示された。肝臓再生、感想は?

[1] Chemical & Engineering News, 2017 July 24, p. 7.

DOI: 10.1126/scitranslmed.aah5505

17.8.16

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