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天然ゴムである

 ポリイソプレンやポリスチレン-ブタジエンのような様々な合成ゴムは200年以上にわたって重要な市販の高分子材料である。それに対して今回リン原子を含む最初の類縁体であるポリ(1-ホスファイソプレン)とポリ(ホスファ-1,3-ブタジエン)が合成された。研究者らは以前、難燃剤、触媒、センサーへの応用を目指して、リン原子を含む高分子を導くモノマーとして、ホスファアルケンに注目していた。その中ホスファジエンモノマーが、モノマネではなくて、調製された[1]。これはP=CC=Cの繰返し部位を含む高分子を導き得ること、さらに共重合や交差連結も可能である。ホスファジエンの重合は、C=C結合を介して進行し、P=C二重結合を保持する側鎖を形成するリン原子も含まれる。ここでのP=C/C=Cハイブリッドモノマーは、リン原子を市販のブチルゴムやスチレン-ブタジエンゴムへ組込むことも可能にしている。得られた高分子の特異な性質の一つとして金イオンへの配位が示されている。ICHAC-12の組織委員長だったGates先生の、リン高分子へのゲートを開けるという芸当でした。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 July 24, p. 8.

DOI: 10.1002/anie.201703590

17.8.19

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