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DFH-4T

 (α,ω-ジパーフルオロヘキシルクオーターチオフェン)のミクロあるいはナノ構造のフィルムは表面に分子を沈澱させることによって簡単につくることができる[1]。さらにひるむことなくフィルムを作るための物理的気相成長法で使われる条件が微調整された。たとえばDFH-4T分子を基質に、より近づけて沈澱速度も向上させた。この条件では、DFH-4Tはワイヤのような中心に連結した垂直に配列するナノプレートからなるナノ構造を形成した。フッ化炭素鎖は多くの目的で利用される。それがない場合に得られるフィルムはスムースだけど、表面増強ラマンスペクトル(SERS)シグナルを示さない。ナノ構造に加えて、フッ化炭素は表面を極端に疎水性にし、ラマンスペクトルでは分析対象の分子の濃度上昇を助ける。また一旦フィルム上に落とした検体は広がることもなく留まっていた。染料のメチレンブルーとSERS基質としてフィルムを使うことで3000倍以上の感度向上を達成している。さらにフィルムを金ナノ粒子の層でコーティングし、メチレンブルーを堆積させると感度向上は1010剰まで向上した。検体と半導体が相互作用した時には電荷移動状態が生じることも分かった。ただしそれにはかなり素晴しい結晶形態が必要である。ラマンもウルトラになるかな。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 August 14/21, p. 11.

DOI: 10.1038/nmat4957

17.9.11

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