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分子構造の配座は

 通常の多角形に加えて、予期しない形が金属と配位子との新しい組合せを探索していると登場する。最新の例は、面取りされた分子による星形五角形のPd配位錯体である[1]。大抵の自己集合した配位錯体は、ある単一の配位子が金属に配位して組立てられる。二つあるいはそれ以上の配位子を使って合成される例は少ない。加えて配位子はしばしばキレート配位子することから一つの金属に二つ以上の原子も配位する。それに対して今回の新しい分子星は、姿勢はともかく、つかみどころのない二等辺四辺形で輪になった五角形である。ただし初めてのヘテロレプティックなキレートしていない多成分スプラモレキュラー配位錯体で,五つのPdが組込まれた錯体でもある。研究者らは、Pd(II)塩と当モル量の1,4-フェニレンビス(メチレン)ジニコチネートと4,4'-ビピリジン配位子をワンポット室温で反応させて合成している。この化学は、複雑な配位錯体構造がいかに生成するかに関する知見を導き得ること、また多区画な生物系を模倣するゲストバインディングへの応用も可能である。星形が欲しかったのでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 August 7, p. 8.

DOI: 10.1002/chem.201702264

17.9.1

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