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米国ミシガン州フリント川

 近くの住民の家の水道から出る水中の鉛量が急上昇していることがわかった。市の水道管を分析したところ、管の崩壊によって出た鉛が確かめられるまだら模様が明らかになった。研究者らはフリントの様々な場所から水道管の10 cmの長さの断片を集めてきて、管の中のおよそ300 μmの厚さの鉱物の層をサンプリングした。ついで誘導結合プラズマ質量スペクトルで様々な金属の濃度を測定し、別の市の水道管の中の金属濃度と比較した。その結果、フリントのそれは鉛とリン酸の量が減少しており、管の崩壊の後にリン酸鉛がかなり選択的に放出されていることを示していた。市は2014年に水資源を替えた後、この放出を抑制するオルトリン酸腐食抑制剤で水を処理しなかった。減った量を比較することで、フリントの管のサンプルから消失した鉛の量も計算することができて1.5年余りの間に1 mあたりおよそ2.7 gの鉛が管から出て、それぞれの家庭には神経毒の金属がおよそ18 g放出されていたことになる。この鉛、あんまりや。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 August 14/21, p. 9.

DOI:10.1021/acs.estlett.7b00226

17.9.9

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