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ゼブラフィッシュは

 発生の生物研究でモデル有機体として広く利用されているけれども、凍結して解凍するとその胚がほとんど生き残らない。そのため後に実験を行ったり他の研究室と共有することが難しく、手ぶらになる。その中今回、生体適合性のある不凍液であるプロピレングリコールを金ナノロッドと組合せると解凍した後の胚の生存率が、以前より改善されることがわかった[1]。不凍液とナノロッドの組合せをゼブラフィッシュの胚に挿入し、それらを液体窒素で凍らせた。数分後ミリ秒レーザーパルスで胚を解凍した。ナノロッドが光エネルギーを吸収し、胚を素早くむらなく温めると、針のような氷の結晶による細胞膜の損傷、繊細なタンパク質への損傷が軽減された。一時間後胚の31%が生存し、その後の24時間正常に成長した。対照的に水浴を使って温めた場合には、生存しなかった。この方法を改善すれば、凍結が難しい大きな胚を持つ種を保護するためのツールとして、利用できると考えられている。いずれ凍結を受け付けてもらえるかも。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 August 14/21, p. 12.

DOI: 10.1021/acsnano.7b02216

17.9.13

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