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三次元構造の

 分子をつくるために有機基の金属がアシストする自己集合が広く利用されている。たとえば今回研究者らは、2,2’-ピリジル基とトリアゾリルピリジン基からつくられた多座配位子と様々な金属塩とのマッチングが行われ、独自のトリメタリックで三次元に固定されたらせん錯体(L3M3)6+が導かれた[1]。ここでLは配位子、MFe, Co, Ni, Cu, Znあるいはこれらのうち二つの組合せである。研究の一環として質量分析によって、複数の金属を使ったときのらせん錯体形成の機構や熱力学的安定性が明らかにされた。その結果ある種の金属は配位部位で他の金属を蹴り出し、らせん同士で相互変換しうることがわかった。たとえば(L3FeZnCu)6+は、三つの異なる金属が組込まれた、ほかにはありゃあ〜せんらせん錯体の最初の例である。ただし三核錯体は、最も安定な単離できるr(L3Cu3)6+に至る中間体としてのみ存在していた。トリメタリックは、反磁性と常磁性の組合せで構成されるスマート材料を提供しうるため、それに至るトリックも興味がもたれる。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 October 9, p. 15.

DOI:10.1021/acs.inorgchem.7b01980

17.11.1

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