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発生生物学者

 美術史家と写真家のチームは、自然史博物館に展示された1880年から2015年の間の鳥の標本1300以上の羽根の光の反射率を、電子顕微鏡を使って測定した[1]。それらの鳥たちはシカゴ、デトロイト、ピツバーグを含む米国の工業地帯に暮らしていた。集められたデータから出た結果をもとに黒色炭素の濃度を推定することができた。それによれば1900年から1910年の間の量が最も多く、この1910年以前の量は、以前に見積もられていたそれよりも多かった。現在では大気からサンプリングする方法が通常になっているが1950年以前のそれは不正確である。1960年頃までの鳥の羽根に残る黒色炭素の量は比較的高く、その後減少している。これは石炭燃焼の効率の向上、環境規制、また比較的クリーンな天然ガスへの移行によるものと思われる。今回の調査は、現在では人や野生生物への影響は小さくなっていることを示しているとともに、黒色炭素の気候変動への影響が低く見積もられてきたこと、また将来の気候変動予測にこの方法が利用できることも示している。鳥から取り出された情報、何通りもある。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 October 23, p. 7.

DOI: 10.1073/pnas.1710239114

17.11.14

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