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酵素を使った反応を

 構想し、拡大するために、TropB, AzaH, SorbCと呼ばれる三つの酵素の反応性が調べられた[1]。酸化的脱芳香族化反応で、触媒は平面環系の芳香族性を壊し、酸素が組込まれて、付加価値の高いキラルな生成物を形成する。この反応で最も高い効率を示す酵素を特定、反応のエナンチオ選択性、サイト選択性を最高レベルとして、環の周りの特定の位置への酸素の組込みと、特定の配座を達成している。これまで知られている酸化的脱芳香族化反応は、選択性の低さが課題で、超原子価ヨウ素反応剤や金属錯体のような、キラル酸化剤が必要だった。それに対して酵素が駆動する反応では、より原子効率の高い反応剤である「酸素」が利用されている。また酸化条件での副反応も課題であったけど、今回の酵素条件ではその心配もない。凍結乾燥した細胞を使うことで酵素の活性は6ヶ月間保持されること、実用的なスケールでの反応も、必要に応じて可能である。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 November 20, p. 6.

DOI:10.1038/nchem.2879

17.12.7

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