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バルクの氷が

 形成するのは、水分子が六角形構造を保持し成長するのではなくて、六角形と立方体が「層になった乱れた構造」から始まり、六角形構造になることが報告された[1]。すなわち「層になった乱れた氷の種」が、エントロピー的には六角形よりも有利であることがわかった。立方体の氷は六角形の氷よりも不安定だけれども、これらが混ざるときには、立方体の氷が好まれる。以前に「層になった乱れた氷の種」を実験的に観察していた研究者らは、これらは速度論効果で形成し、熱力学的には安定ではないとしていた。これに対して、も〜出ると期待が集まっていた新しいモデルは、熱力学の結果であることを示していた。また以前言われていたモデルよりも、今回の乱れたモデルのほうが、核形成が3倍速い。この効果は種の大きさと温度に依存しており、これまでのモデルにもこれらの因子を組込み、実験室での実験結果を外そうすれば、雲の中で氷ができる速さのモデルが、より正確に提案されるはずである。神社に詣でるのも忘れずに。

[1] Chemical & Engineering News, 2017 November 13, p. 7.

DOI: 10.1038/nature24279

17.12.1

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